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治療のタイミング

大動脈弁狭窄症は、適切なタイミングで治療を受けることが重要です

大動脈弁狭窄症は、一旦症状が現れると予後(病気の経過の見通し)が急速に悪化します1。重症まで進行した場合、早期に手術治療を検討することが重要です。重症度によっては、患者さんが症状を自覚していなくても手術治療が必要な場合があります。


また、治療を先延ばしにして適切なタイミングを失うと、心臓の働きは低下し、命にかかわる可能性が高くなります。

より良い予後のためには、手術治療のタイミングを遅らせないことが大切です。主治医の先生としっかり相談してください。

1:Horstkotte D, Loogen F. The Natural History of Aortic Valve Stenosis. Eur Heart J.1988;9:57-64.

Timing of treatment
Timing of treatment
Timing of treatment

大動脈弁狭窄症が進行すると、心不全になる可能性が高まります。 

心不全は、大動脈弁狭窄症を含め、様々な病気によって心臓の働きが低下した状態です。息苦しさやむくみの症状があらわれます。また、心不全を発症すると、その後の再入院を繰り返す可能性があります。心不全の原因となる病気の早期発見と適切なタイミングでの治療が重要です。心不全が疑われた患者さんの入院には、1回につき120万円(自己負担額ではなく医療費全額)程度の費用がかかることが報告されています2。 

大動脈弁狭窄症の予想される病状の経過3 

Expected disease course
Expected disease course
Expected disease course

日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版).を参考に作図 
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf(2024年1月閲覧) 

2:Kitagawa T, et al.: PLoS One. 2018; 13(1): e0190979. 
3:日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン, .2017年改訂版 急性・慢性心不全診療ガイドライン https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2017_tsutsui_h.pdf (2024年1月31日閲覧) 

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このサイトは、大動脈弁狭窄症と診断され、TAVIを検討されている、もしくは受けられた患者さんと、ご家族を対象としています。掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づいており、特定の手技等を推奨するものではありません。ご自身の診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。