監修医からのメッセージ

林田 健太郎先生慶應義塾大学医学部 循環器内科特任准教授
心臓カテーテル室主任

大動脈弁狭窄症は適切に治療しないと命に関わる重い病気です。以前は外科的な開胸手術しか選択肢がありませんでしたが、胸を開かずにカテーテルで治療が可能なTAVIが2002年にフランスで生まれて以来、全世界で急速に広まっています。

私はフランス留学中の2009年から、まだ黎明期だったこの治療に10年以上携わってきました。
当初は多くの課題があり、成績改善に日夜努力をしてきました。その後年々成績は改善され、近年では開胸手術と並んで確立された標準治療となっています。実際2020年には日本循環器学会のガイドラインが改訂され、全ての大動脈弁狭窄症の患者さんに対し、開胸手術とTAVIの両方の選択肢を説明すべきであることが明記されています。

また全ての患者さんにとってTAVIがもっとも良い選択肢であるというわけではなく、時には開胸手術の方が適している場合があり、実力のあるハートチームによる適切な治療選択が大変重要です。またご本人やご家族の目標としていることや人生観などもふまえ、信頼できる医師と相談しながら治療方針を決定していくことをお勧めします。

本ホームページではこの病気や治療方法について、患者さんやご家族によりわかりやすくご理解いただけるよう、さまざまなコンテンツをご用意しております。ぜひみなさんがご自分や大事なご家族のために、知識を蓄え、信頼できる医師にめぐりあい、良いハートチームで治療を受けられることを心よりお祈りしております。

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