TAVIという治療法を知ったとき、               希望が見えました。

少しずつ距離を伸ばして、
2km歩けるようになりました。

元の明るい性格に戻り生活も前向きに

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退院後の体調はいかがですか?

桑原雪子さん うまい具合に動けるなと思いました。でも、少し畑仕事をやってみようかなんて思って、鍬で土を耕していたら、尻もちをついちゃったんですよ。しばらく腰が痛かったし、今年の夏は暑かったので、畑仕事はさぼっていました。最近、ようやく動けるようになったので、取り戻さないと(笑)。

 

さん それぐらい動けるようになったということではないでしょうか。以前のような、いつも何というかハアッハアッと肩を動かすような息遣いはなくなりました。もともと明るい性格ですし、生活も前向きですね。

長沼先生 退院1カ月後、3カ月後の外来でのフォローアップが終わったところですが、TAVI 前とはまったく表情が違いますね。通院していた総合病院では、開胸手術をしてもしなくてもリスクがあるという説明をされていたそうなので、こちらに来られた時には、精神的に随分落ち込んでおられたようでした。心臓病に限った話ではありませんが、具合が悪いと精神的に落ち込んでしまうし、よくなれば相乗効果で心身とも元気になるのではないかと思います。大動脈弁治療がうまくいったことで、精神的にもすごく明るくなられたようです。今日もお化粧ばっちりで、いいですね(笑)。畑仕事はお休み中ということですが、何か体を動かすようなことはされているのですか?

さん 今、畑仕事はできていないですけれど、歩いています。始めてから、徐々に距離が伸びて、2kmぐらい歩けるようになっています。見ている家族もうれしいですよね。

長沼先生 すごいでしょう。87歳の方が2km歩いているというので、びっくりしたんです。

桑原雪子さん 家から出ると、ちょっと坂があるんですよ。退院して、家へ帰ってから、その坂がもうだめかなと思っていたんですけど、半月ぐらい前に、ちょっと挑戦してみようと思って。そうしたら、その坂を上ることができて、意外と楽なんだと思ったんです。今度は近所の歯医者さんを目標に歩いて、戻ってきたんです。翌日は、歯医者さんの先まで行ってみようかなと思って、そうやって少しずつ距離を伸ばしていきました。今は、その一角をぐるっと周ってくることを繰り返しているんです。もう少ししたら、もっと歩いてみたいなと思っていますけど、一気にやると、また転びそうだから、慎重にやっています(笑)。

中尾先生 早期にリハビリができることと、高齢の方、肺の悪い方でも、病気の心配がなくなって、周りの人が「これはやっちゃだめよ」「動いちゃだめよ」とか言わなくなることでリハビリが進むという相乗効果があるのでしょう。東日本大震災の際、高齢の方の中には体育館や仮設住宅で、周りの人に気を使った家族に「じっとしておきなさい」「寝ておきなさい」と言われるものだから、ずっとそういうふうにしていると、1年ぐらいで本当に歩けなくなってしまい、認知機能も低下してしまった事例もあるそうです。自由に歩いたり、体を動かしたりすることが非常に大切だと思います。

さん 先生のおっしゃったように、母の行動に制限はかけないですね。どうぞ行ってらっしゃい、転ばないように気を付けて、と。もう自由にしてもらっています。

長沼先生 患者さんには、TAVIの後は、旅行でも、外食でも、温泉でも、やりたいことは何でもぜひやってくださいとお話しさせてもらっています。

桑原雪子さん 旅行にも行きたいと思っています。

最後に、TAVI治療について思ったことを教えてください。

桑原雪子さん 恐れないで受けるといいと思います。

さん 私たちは、先生方のおかげで命を拾いました。本当に、TAVIを知る前は先が見えずに不安でしたが、諦めちゃいけないんだなと思いました。やっぱりこれだけ医学が進んでいる時代に患者はもっと貪欲に、元気になるということに向かっていっていいんだなと思いました。

中尾先生 これから、大動脈弁狭窄症はTAVIも含めて集学                          的な09-12治療*4になると思います。循環器内科の先生だけ、あるいは心臓外科の先生だけではなくて、選択肢がたくさんある中で、一番よい治療を選択して欲しいと思います。そのためには、循環器内科と心臓外科が協力して、お互いを尊重していくことも大切ですね。お互いのよいところを学ぶことで、質の高い治療を行うことができると思います。

長沼先生 まだ日本では始まったばかりの治療ですから、いろいろな評価項目を含めて、きちんと検証しながら行っていく必要性も感じていますが、高齢で、肺や腎臓など他の臓器が悪くて開胸手術ができないような患者さんでも、大動脈弁狭窄症を治療できるチャンスができたと思います。高齢の方でも、しっかりと理解をされて、治療を頑張りたいと患者さんご自身がおっしゃるのであれば、僕たちも最大限の力を出して治療させていただきます。一度検査だけでも受けてみて、検討されるのがいいのではないかと思います。

*4 内科、外科など専門領域の異なる医師、看護師や放射線技師など治療にかかわるメンバーが、それぞれの専門分野の知識や技術を持ち寄り、患者さんにとって最適と思われる治療方針を検討し、行う。

ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    桑原 雪子さん
    (87歳

  • 娘さん

    桑原 英美さん

  • 監修

    中尾 達也先生
    医療法人社団誠馨会

    新東京病院 
    副院長・心臓血管外科
    主任部長

    1987年 広島大学卒業
    2009年 新東京病院 心臓血管外科
    2014年 新東京病院 副院長・ 心臓血管外科主任部長
    現在に至る

  • 監修

    長沼 亨先生
    医療法人社団誠馨会
    新東京病院
    心臓内科医長

    2004年 山口大学卒業
    2009年 新東京病院
    (2012年 2年間イタリア
    Antonio Colombo医師の下に留学)
    2014年 新東京病院 心臓内科医長
    現在に至る

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