TAVIという治療法を知ったとき、               希望が見えました。

あきらめないで、探し求めた治療方法。

TAVIを受けられると分かって、不安が消えました。

NK03_02_0066先生方が桑原さんにTAVIを勧められた理由を教えていただけますか。

長沼先生 桑原さんは、非定型抗酸菌症という結核の仲間のような病気と気管支拡張症という呼吸器疾患をお持ちです。肺の検査データを見てみると、呼吸機能がかなり悪いことが分かりました。年齢も87歳とご高齢ですし、呼吸器疾患の問題から開胸手術のリスクは高く、TAVI が適していると考えました。ただ、呼吸器機能が落ちている場合、人工呼吸器を用いて行う全身麻酔は難しいこともあります。TAVIでも全身麻酔は必要ですので、外科や麻酔科と話し合いをして、TAVIを行うくらいの短時間なら、桑原さんの肺にもそれほど負担にならないのではないかと考えました。それに、桑原さんは小柄ですが、CT 検査で太ももの血管にしっかり径(太さ)があることが確認され、太ももの付け根からのアプローチ*3が可能だと分かり、TAVIを行うことに決めました。

中尾先生 太ももの付け根からのアプローチのメリットは、翌日からご飯を食べることができて、すぐにリハビリもできることです。高齢の方が開胸手術を行うと、身体機能や認知機能の低下が懸念される場合もありますが、TAVIならば身体機能や認知機能が落ちる前に、回復を図ることができます。また、間質性肺炎や肺気腫などのいわゆる呼吸器合併症がある場合、開胸手術の術後に肺が悪くなり、気管切開などを行うリスクが非常に高くなります。桑原さんのように、呼吸器疾患があると、一時的に心臓を止め、人工心肺を用いて行う開胸手術は勧めにくいのですが、心臓を拍動させたまま治療できるTAVIであれば実施できる場合があります。

 

話を聞いた時から元気になる未来だけを考えた


先生からTAVIの説明を受けた時は、どのようなお気持ちになられましたか?

桑原雪子さん こちらへ診察に来た時、「あなたのような年代の方も、TAVIで元気になっているんですよ」とおっしゃっていただいて、それにあやかることができるならいいなと思いました。

さん 母は女性の平均寿命に達していますが、TAVI を受ければ、それが数年延びて、また元気で生活できる可能性が高いという説明を受けました。「心配することはありません。一緒に頑張りましょう」と言ってくださった先生の言葉にすがる思いでした。


TAVIを受けるにあたって、不安はありませんでしたか?

桑原雪子さん 先生を信頼していましたので、特に不安はありませんでした。

さん 長沼先生から、カテーテルや生体弁のサイズが合わず、適用できない人がいるという説明があったので、そこが分かるまでは受験の合格発表を待つような、すごく不安な気持ちでいたんです。「大丈夫だよ」と言われたときには、先生が光って見えました。後は、治療を受けるのみだなと親子で思いましたから。元気になって、どんどんその先の未来があると思っていたから、何の不安もなかったです。

 

術後のリハビリはどのようなことをされたのですか?NG03_0162

長沼先生 当院では、ちゃんと自分でご飯を食べて、自分でトイレに行くことを最初の目標にしています。TAVI 後、一番心配した肺を含めて合併症もなく、心臓は問題なくうまく動いてくれました。リハビリもしっかり頑張っていただいて、すぐにICUを出られて、点滴も不要になりましたね。

桑原雪子さん 歩けるだけ歩きなさいと言われて、距離を測って、行ったり来たりもしました。意外と歩けましたね。リハビリの先生が「あなたの歩いている姿を別の外科の先生がご覧になって、『あれっ、昨日手術をしたのに、もう歩いてる』と驚いていたよ」とおっしゃったので、「ああ、そうなの」なんて言っていました(笑)。

長沼先生 本当に順調でしたよね。TAVI前も含めて、入院期間は10日ぐらいかな。TAVI後は1週間ほどでした。

 

*3 TAVI の2つの手法のうち、生体弁を装着したカテーテルを太ももの付け根の血管から挿入する方法。TF( Transfemoral、経大腿アプローチ)。p.15参照。*2

 

ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    桑原 雪子さん
    (87歳

  • 娘さん

    桑原 英美さん

  • 監修

    中尾 達也先生
    医療法人社団誠馨会

    新東京病院 
    副院長・心臓血管外科
    主任部長

    1987年 広島大学卒業
    2009年 新東京病院 心臓血管外科
    2014年 新東京病院 副院長・ 心臓血管外科主任部長
    現在に至る

  • 監修

    長沼 亨先生
    医療法人社団誠馨会
    新東京病院
    心臓内科医長

    2004年 山口大学卒業
    2009年 新東京病院
    (2012年 2年間イタリア
    Antonio Colombo医師の下に留学)
    2014年 新東京病院 心臓内科医長
    現在に至る

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