TAVIという治療法を知ったとき、               希望が見えました。

明るく活発で、どんどん外に出て行くタイプの桑原雪子さん。次第に息切れするようになってきたことを「体力が落ちたから」だと思っていましたが、通院していた総合病院で大動脈弁狭窄症と診断されました。年齢や持病のため「開胸手術は勧められない」と言われ、代わりとなる方法を探していたところ、TAVI(経カテーテル大動脈弁治療)という選択肢があることを聞き、2015年4月に新東京病院でTAVI治療を受けました。その際の貴重な
お話を、娘さんや先生を交えてうかがいました。(インタビュー実施日:2015年9月)

 TAVIという治療法を知ったとき、希望が見えました

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行動の幅が狭まったのは体力が落ちたからだと思った

大動脈弁狭窄症と診断される前は、どのように過ごされていましたか?

桑原雪子さん 家庭菜園といいますか、できる範囲で畑仕事をしていました。分譲していた用地があって、主人が 元気だった時に、「家で何もしないでいるよりは、何かするといいよ」と言って買ってくれたんです。「初めてなのにできるのかな」と思ったりもしましたけど、「じゃ、やろうか」なんて言ってやっていました。耕すのは主人でしたが、後のいろいろな手入れは私がしていましたね(笑)。

さん 母は畑仕事は普通にしていたんですけど、「心臓の弁が悪くなっているよ」と言われる2~3年ぐらい前から、「体力が落ちた」と言っていました。ハアハアって、息が上がっている状態が年々長くなっているように思いました。

桑原雪子さん 自分では何とも思わないで、家事も畑仕事もこなしていたんですけどね。

さん 端から見たら、できる範囲が変化してきたように感じました。ただ、母も私も、心臓が悪くてそういうふうになっているとは思っていなかったんですよ。

 

開胸手術とは別の方法を探し求めて

どのような経緯で、新東京病院でTAVIを受けられたのでしょうか。

桑原雪子さん 通院していた総合病院の循環器内科で、心臓の弁が硬くなっているというのは聞いていました。そこの先生に、「今、心臓の弁を取り換える時期が来たんだよ」と手術を勧められましたので、「お願いします」と言って、心臓外科に紹介してもらったんです。でも、心臓外科の先生には、「開胸手術(大動脈弁置換術)*1しかないけれど、いろいろ持病もあるし、胸にペースメーカー植え込み術もしているから勧められない」と言われたんです。循環器内科では「手術したほうがいいよ」と言われ、一方心臓外科では「勧められない」と言われ、どうしたらいいのか分かりませんでした。

さん 心臓外科の先生は「開胸手術しかない」と断言されていて、リスクはあるけれど開胸するか、手術せずにこのまま命が終わるまで待つかというところだったんです。

桑原雪子さん 最後に消化器外科の先生に相談したんです。腸閉塞を患ったことがあって、消化器外科にもかかっていたので。「私の心臓はもうだめなんですって。先生、どうしたもんだろうね」と言ったら、「今、いい治療があるよ」って。「でも、せっかく治していただいても、その後のリハビリがうまくできないと寝たきりになってしまうだろうから心配しているんです」と言ったら、「実施した直後からリハビリもしてくれるから、受けてみたらいいよ」と勧めてくれました。

さん 私も知り合いの先生に、「大動脈弁狭窄症の治療法に開胸手術以外の手術はないのか」と相談したところ、TAVI を教えてくれました。ちょうど、その先生が新東京病院の先生をご存知だったので、紹介していただいたんです。

桑原雪子さん 世の中には別の方法が存在していたんだと思いました。

さん 知り合いの先生はTAVIのこともよくご存じで、新東京病院を受診する前に、ざっとTAVIの説明をしてくださいました。カテーテルでできるということを聞いたときに、もう是非にと思い、新東京病院に来ました。今年(2015年) の3月に受診して、4月10日にTAVI治療を受けました。

長沼先生 当院にいらした時には、TAVIが適用できない場合もあるということも含めて調べておいででしたね。改めてご説明するとともに、桑原さんは、これまで循環器内科のほか、肺や腸の病気でいろいろな科にかかっていて、病歴も長かったので、通院していた総合病院に問い合わせて、今までの経過とデータを送っていただきました。そして、当院のハートチーム*2でTAVIの適用の可否を検討していきました。

 

*1開胸し、大動脈を切開して機能が低下した大動脈弁を取り除き、人工弁を縫い付ける方法。人工心肺装置を用いて、心臓を停止させた状態で行う外科手術。AVR(Aortic Valve Replacement)。

*2TAVIは、カテーテル治療専門医(主に循環器内科医)、心臓血管外科医、麻酔科医、心エコー医および看護師、理学療法士、放射線技師、臨床工学技士などのコメディカルが各専門分野のノウハウを結集し、一人ひとりの患者さんにとって最適な治療法を検討、選択することによってはじめて可能となる。この専門家集団を「ハートチーム」と呼ぶ。

※ ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、特定の手技等を推奨するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    桑原 雪子さん
    (87歳

  • 娘さん

    桑原 英美さん

  • 監修

    中尾 達也先生
    医療法人社団誠馨会

    新東京病院 
    副院長・心臓血管外科
    主任部長

    1987年 広島大学卒業
    2009年 新東京病院 心臓血管外科
    2014年 新東京病院 副院長・ 心臓血管外科主任部長
    現在に至る

  • 監修

    長沼 亨先生
    医療法人社団誠馨会
    新東京病院
    心臓内科医長

    2004年 山口大学卒業
    2009年 新東京病院
    (2012年 2年間イタリア
    Antonio Colombo医師の下に留学)
    2014年 新東京病院 心臓内科医長
    現在に至る

その他のストーリー

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