それぞれの決断をして治療を受けた4人の皆さんが   取り戻した明るい日常。

あきらめから、TAVIを受ける意欲へ。
生き生きとした新たな日常を取り戻す。

壇上さん 私は15年前に狭心症(*2)で入院した関係でほかの病院にかかっておりましたが、そこで大動脈弁に狭窄があると診断されました。それと冠動脈にも狭窄があり、狭心症が認められるため薬で治療しておりました。すると昨年になってから、大動脈弁狭窄症が原因で足のむくみが強くなってきました。しかし手術するには年齢が高すぎる。そこで、カテーテルで大動脈弁を治療できると説明され、こちらの病院を紹介されました。検査入院が昨年の7月。そのすぐ後に狭心症の治療として冠動脈にステントを入れる治療(*3)をしていただきました。その後がいよいよTAVIとなりますが、最先端治療である反面、まだ完全に確立されたものではないという説明でした。しかし結果がどうあれ、日本の医療のためにもなると思い直し、受けることにしました。姉と会って話をしたり、仲のいい同輩に電話をかけたり、思い残すことはないと覚悟を決めて臨みました。

岩田さん 1983年ですから30年以上前になりますが、東京からの帰りの新幹線で急に具合が悪くなり、京都に着いてすぐ駅近くの総合病院に入りまして、僧帽弁狭窄症と脳梗塞(*4)という診断を受けました。僧帽弁は1990年に手術で人工弁に交換してもらい、それからずっと同じ病院で腸の手術や大腿骨骨折の治療もしてもらっていました。

岩田さんの娘さん 大動脈弁狭窄症もみつかっていたのですが、昨年末には心不全でお腹が膨れて40kg程度だった体重が60kgにもなりました。(*5)でも本人は「もう十分に生きてきたし、手術は絶対に嫌だ」と言っておりました。そのとき、その病院の先生から、カテーテルで治療する方法があるとお聞きして、こちらを紹介していただきました。そして先生から「もう一度頑張ってみよう」と励ましていただき、本人もその気になったと思います。

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戻ってきた日常の楽しみ

TAVIをお受けになったときの様子、治療を受けてからの生活の変化について教えてください。

山岡さん TAVIを受けるために入院していた期間は、狭心症による冠動脈の治療も含めて40日間ほどでした。7月24日に入院して、8月2日に冠動脈のカテーテル治療をして、その後8月21日にTAVI。そして9月6日に退院しました。もう息苦しいことはありません。車の運転も再開しています。

山岡さんの奥様 救急車でこちらに入ったときはどうなるかと思いましたが、先生に力づけていただいて、それがうれしかったです。まだ旅行は怖いみたいですが元気です。食事は味を薄めにしていますが、何でもおいしいと言って食べてくれます。

岩田さん 私は2ヵ月入院しました。3月18日に入院して、5月18日に退院しました。重度の心不全だったので、体重が軽くなるまで待って、4月17日にTAVIを受けました。今は楽になって、皆が寒がるような日でも、それほどとは感じないくらいです。以前は無理だったペットボトルのフタを回して開けられるようになったのです。それがうれしくて。体力がついたのでしょうか。ですからTAVIをしていただいて、本当に感謝しています。そうしなければ、ここに出席することもなかったわけですから。

小林さん 入院は3週間でした。最初は10日間の予定でしたが、不整脈が出たので、延びてしまいました。でも周りの入院患者さんたちが「元気だね」と言ってくれて。年齢を言うとまたビックリしてくれて、うれしかったです。今はまた一人で歩いています。退院して3週間足らずで、一人で新幹線に乗って静岡県の浜松まで同窓会に行ってきました。

壇上さん 先ほど申しました7月の検査入院の後、8月5日に入院し、7日にTAVI実施、そして23日に退院しました。入院にあたり、私がいなくなった場合の家の中の処置などを紙に書いて残しました。それとTAVIについてのいろいろな質問を紙に書いて先生に提出し、説明していただきました。先生も私の心臓の写真を外国の先生
に送って相談してくださいましたので、何も心配はしませんでした。退院後は11月に娘と宮崎県まで旅行しました。ちょうど気候も良く、都井岬に野生の馬が群れているのをのんびりと眺めて、非常にありがたいことだと感じ入りました。ついに日本中で行っていない都道府県は沖縄県だけになりました。

 

*2 心臓を取り囲み、心筋に酸素と栄養を与える冠動脈の一部が狭くなり、心臓の働きが悪くなる病気。

*3 血管内部にカテーテルを使って金網状のトンネルを入れ、血管の詰まりを治す治療。

*4 肺で酸素を与えられて心臓に戻った血液を受け取る左心房と、その血液を全身に送り出す左心室の間にあるのが僧帽弁。僧帽弁が狭搾すると左心房に血液が滞り、血栓を生じやすくなる。その血栓が血流に乗って脳に届き、血管が塞がって脳梗塞を起こすこともある。

*5 心臓の働きが悪いため、腎臓に供給される血液が少なくなる結果、腹部に水が溜まりやすくなる。

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ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    山岡 四郎さん
    (86歳)

  • 患者さん

    檀上 一恵さん
    (86歳)

  • 患者さん

    小林 百合子さん
    (89歳)

  • 患者さん

    岩田 ミサオさん
    (83歳)

  • 監修

    南方 謙二先生
    京都大学医学部附属病院
    心臓血管外科
    講師・病棟医長

    1994年 京都大学卒業
    京都大学(医学部附属)病院
    2001年 米国メイヨークリニック
    2010年 米国ピッツバーグ大学
    2011年 京都大学
    現在に至る

  • 監修

    齋藤 成達先生
    京都大学医学部附属病院
    循環器内科
    助教・外来副医長
    1998年 京都大学卒業
    1999年 小倉記念病院
    2007年 京都大学医学部大学院
    医学研究科卒業
    2008年 永井病院
    2011年 京都大学医学部附属病院
    現在に至る

その他のストーリー

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