80代の皆さんが、新たな一歩を             力強く踏み出しました。

ご高齢の方は症状に気づかないうちに、病気が深刻になっていくことが多い。

_8NF2674患者さんの胸のうち

先生から、皆さんにお聞きになりたいことはありますか?

山本先生 加藤さんはTAVIを受けるかどうか、かなり悩んでいましたね。

加藤さん 私は母親を早く亡くしていて、もう母の倍も生きているから、いつ逝ってもいいと思っていましたので、最初は迷っていましたが、TAVIをしてもらったら、とても元気で楽になったし、毎日畑に出るたびに、本当に良かったなあって…。

山本先生 戸田さんは、治療する立場からみると、お一人というのが不安でした。治療がうまくいかない場合、相談する家族もいないわけですし。

戸田さん 私は良かったと思っています。知人でやはり心臓病の人がいて、私が良くなったのを喜んでくれました。一人で苦しんでいないで、頑張って治療を受けたほうがいいということですね。

戸田さんのお友達 私もだんだん老いていくわけですし、年を取れば弁が硬くなるとか、TAVIのこととか、教えていただいてありがたいです。

山本先生 中村さんは、歌うときに息が続かなくなったということですが、大動脈弁狭窄症の症状は多様です。一般的には動くと苦しいとか、息切れがすると言われますが、ほかにも脚がむくむとか、体重が増えるとか、いろいろなケースがあります。

中村さん 僕はもともと声が大きいし、息も続いて、バス旅行でもほかの人より多く歌っていましたから、それができなくなったのは本当に辛かったのです。今は以前のように大きい声が出て、息もしっかり続いて、また歌えるようになってうれしいです。

 

医師からのメッセージ

先生にうかがいますが、それぞれの患者さんにTAVIが最適だと決めたポイントと、
その結果としてどうだったかについて教えてください。

山本先生 まず鈴木さんですが、本当に重症で、人工呼吸器がないと難しい状態ですし、TAVIしか選択肢がない。鈴木さんが4ヵ月後に、皆さんと話をしていること自体、すごいことですよ。私も、チームを組んだ外科医も、そう感じています。

あとの3人の患者さんは、皆さん80歳以上とご高齢だということが判断の中心で、またほかにも病気をお持ちということもあり、TAVIを提案しました。治療後の効果としては、皆さんは明らかに顔色も良くなっているし、いろいろなことができるようになったのを見ると、われわれ医師もうれしく思います。

大動脈弁狭窄症は、症状が気づかれないうちに進行しやすい病気です。でも治療した後に聞くと、症状が良くなったとか、動いたときに苦しくなくなったとか、後から症状に気づく方が多くいらっしゃいます。

大動脈弁狭窄症は、とくに初期では症状が出にくいそうですが、一方では早く治療したほうがいい。早期発見のためには、どうすればいいのでしょうか?

山本先生 難しい問題ですね。弁の異常は聴診でキャッチできます。胸に聴診器をあてて音を聴けば、普通は「ドクッ・ドクッ」という音のはずが、弁が狭くなったところを血液が通るので「ドシュー・ドシュー」といった音がします。その段階で心臓病や循環器の専門医に診断してもらいましょう。専門の医療施設では、心臓の超音波エコーという、患者さんに負担の少ない形で検査を受けられます。それで病気がどの程度か、重症度を判定し、その後は半年または一年に1回ぐらいの間隔で定期的に、超音波エコーで病気を診ていきます。手術やTAVIで根治的な治療をするのに適切な時期を見落とさないようにするという意味もあります。以上のような手順で進めるのが、今の患者さんに一番良い方法なんです。

患者さんの立場では、同じ行動をしたとき、「隣の人は苦しくないのに、自分だけなぜ苦しいのか」ということに気づいたら、受診しましょうということになりますね。

もうひとつ言いたいのですが、皆さんのような経験者の話は、とても説得力があるのです。心臓が悪くなったとき、どうだったか。症状や生活上の不便だったことなどを、周りの人たちに積極的に話してあげる。そして治療のことや、治療後の生活がどう変わったかなど、皆さんの体験を話すことが、誰かの命を救うことにもつながるのだと思います。

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ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    加藤 じつさん(84歳)

  • 患者さん

    鈴木 孝一さん(83歳)

  • 患者さん

    戸田 志もえさん(87歳)

  • 患者さん

    中村 昭七さん(82歳)

  • 監修

    医療法人 澄心会
    豊橋ハートセンター
    循環器内科
    山本 真功先生

    2003年 日本医科大学卒業
    日本医科大学千葉北総病院
    2011年 パリ12大学付属
    アンリーモンドール病院
    2012年 日本医科大学
                 
    千葉北総病院
    2013年 豊橋ハートセンター
                            現在に至る

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