「もっと元気に長生きできる可能性が出てきますよ」  信頼する先生のひと言が決め手でした。

お医者さんの真心を感じ、良くならない訳にはいかないと…。

自覚症状とTAVI治療後

牛山さんがTAVIの治療を受ける前の話に戻ります。治療を受ける前は、息苦しさなどの自覚症状は感じられていましたか?

牛山精一さん はい。急な坂を登るようなときは息苦しさを感じましたね。治療を受けてみてから、あれは大動脈弁狭窄症が原因だったとわかったのですが、治療を受ける前は年をとってきたからそうなったのかと思ってしまいました。とくに医学に詳しくもなかったですし、普通の人間の心理だとそう考えてしまうんですね。だから、むしろ体を鍛えて耐えられるようにしなくてはと考えて、無理に階段を上るようにしたり、タクシーは使わずに地下鉄に乗るようにして、地下鉄の階段も上がり下がりするようなことをしていました。でも、それももちろん江頭先生にやめたほうがよいと言われました。その後も20分の散歩をしておりましたが、いま振り返ると、当時は少し歩くのにふらついたりしていましたね。

治療が終わった後は、階段を上るときも以前より楽になりましたか?

牛山精一さん 実は治療後も少し心配で、階段は避けていたんです。けれど2、3日前から5段くらいの階段を上がるようにいたしまして、前と比べると何かしら楽になったと感じました。ですから、さらにもう少し頑張れるかなと思っています。あとは例えばお風呂に入るときなどは治療前と比べてずいぶん楽になりましたね。それは前よりも実感しています。

TAVIを受けられたすぐ後、リハビリは受けられたのでしょうか?

牛山精一さん 受けました。リハビリテーション科というのがありましてね、そこに行きました。ゆっくり歩いて部屋を1周しましてね、それで休息をするのです。動くだけじゃなくて、休息が必要だということを認識しました。3分くらい歩いたら、1分くらい休息するという形式で。その次は2周して休息と、あまりどんどこやり過ぎないようにしなければいけないと言われました。そして段々とその負荷を多くしていくというやり方ですね。ただ私の場合は、あまりにも退院が早かったものですから、リハビリテーション科には1回しか行けませんでした。

1週間の入院ですと、そうですよね。慶應義塾大学病院では、TAVI治療後の検診・リハビリについてはどのようなことをお勧めしているのでしょうか?

林田先生 今は1ヵ月後ぐらいで検診しています。牛山さんも今日拝見しましたが、血液検査、エコー検査も行い、とても順調に経過しています。お話を聞くと今はあまり運動されていないみたいなのですけど、運動もお勧めしています。今日、牛山さんにお勧めしたのは、ある程度定量的に運動することです。毎日動くということもすごく重要ですし、病院内でどのくらい運動して良いかということを、ある程度客観的に評価して、このくらいならば大丈夫ですよ、と明らかな目安を患者さんに提示して差し上げるということも重要かと思います。体調が良くなっても、少しまだご心配で制限されていたりする場合があるので、基準が明白になれば良いかなと思っていますね。牛山さんの場合はゴルフもそろそろ、大丈夫だと思いますよ。

牛山精一さん その言葉は本当にうれしいですね。

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ハートチーム全員の協力体制

治療を実際に受けられて、どう感じられましたか?

牛山精一さん 内科、外科とかいろいろな部門の先生方が、毎日のように交代で訪ねて来られて診ていただいて、至れり尽くせりと言いますか、お医者さんの真心と申しますか、それに感激しまして、良くならない訳にはいかないと思いましたね。

林田先生 TAVIを行うにあたっては、内科、外科、麻酔科、エコー医、リハビリテーション科、看護師、臨床工学技士、放射線技師などから成るハートチーム全員の協力体制で患者さんを見守るというのが、大変重要であるのかなと思います。

林田先生をはじめ、各科の先生方に診ていただければ、新しい治療も不安はなかった、ということですね。

牛山精一さん そうですね。精神的にもとても救われましたし、治療後も安心感がでて参りました。それがやはり患者からの信頼感を作りあげていくのではないかと思いますね。私は林田先生にお目にかかったときから、そのお人柄に本当に惚れ込んでしまったのですよ。それは本当に大事なことですね。自分の命の問題です。先生と諍いをおこしてしまうような患者さんもなかにはいらっしゃいますが、先生をご信頼申し上げることが第一だと思いますね。

ありがとうございます。それでは最後に、これからTAVIを受ける可能性のある患者さんにメッセージをお願いいたします。

林田先生 患者さんは遠慮される方がすごく多いんですね。医者だとちょっと言い難いところがあるみたいなので、看護師さんに伝えていただけると医者にも伝わってくるんですけれど、それもおっしゃらない方もいらっしゃいます。われわれは患者さん皆さんに良くなっていただきたいということを一番に思っていますので、是非遠慮されないで、ご自分の辛いこととか、心配ごととかを医者に対して遠慮なく伝えていただきたいなと思っております。

牛山精一さん お医者さんの説明を聞いて、そのお人柄が信頼できる場合は治療を受けることだと思いますね。そういうチャンスが得られること自体が幸せなことだと思っておりますから、TAVIの治療で大勢の方が幸せを得られるように願っております。

ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    牛山 精一さん
    (82歳)

  • 監修

    林田健太郎先生
    慶應義塾大学医学部
    循環器内科 専任講師
    2000年 慶応義塾大学医学部卒業
    2009年
    Institut Cardiovasculaire Paris Sud (ICPS).フランス留学

    2012年
    慶應義塾大学 循環器内科 助教

    2013年
    慶應義塾大学 循環器内科 講師

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