治療を受けたことを忘れてしまうくらい、       毎日普段通りの生活をしています。

周りも私が病気をしたなんて感じていないみたい。

ps1_img_01患者さん自身が治療に前向きになることが非常に重要なのですね。以前のように元気になられて、ご家族も喜ばれたでしょうね。

松本辰雄さん 実は孫4人にひ孫が7人いるんです。それで孫夫婦が子供を連れて来たりしても、(みつ子さんが)全部一人で食事から布団の上げ下ろしから、家事をこなしてしまうんですよ。私は手を出さないですから。

松本みつ子さん 結構にぎやかです。かわりばんこ(代わるがわる)に顔を見せに来ます。周りも私が病気をしたなんて感じていないみたい。

桃原先生 松本さんは元々アクティブだったので、とくに回復力が早かったですよね。旅行がお好きだったし、話を聞いていると、全部自分で家事をしていたようですし。体力が満ちたのは、ただ大動脈弁が狭くなってしまっていただけですから、そこが治れば当然体力も戻りますよね。僕はそう予想していたのですけど、本当に予想通りだったので、これからも元気にもっと飛び跳ねていただきたいと思います。けがをしない程度にね。

松本みつ子さん 本当に、今では旅行にも出られますし、手術をしたことも忘れてしまっているくらいです。(ご自身の治療後のX線写真を見て)本当に、これ(生体弁)が心臓に入っているのですよね。

高山先生 そうですよ。松本さんの心臓で動いているこの生体弁は、今ではご自分のつるつるの膜できれいに覆われています。ちょうど舌で口の中をさわると、つるつるしているのと同じ具合です。そういう膜が生体弁をすべて覆っているので、血液をサラサラにするお薬も飲まなくて大丈夫なんですよ。

松本辰雄さん (TAVIは)誰でも受けられるものではないのですか?

高山先生 患者さんが治療を受けるにはいろいろな条件があるので、大動脈弁が狭い人全員が受けられるわけではありません。また、例えば松本さんの場合は太ももの付け根の動脈から入れましたけど、中には足の動脈がすごく細くなってしまっていたり、ひどく曲がっている方もいます。その場合は太ももからは入れられないので、胸の肋骨の間を小さく切ります。そこから心臓の先端を出して、直接カテーテルを挿入して、生体弁を中に入れて、同じように治療します。少し胸に傷が残りますが、胸を大きく切るよりははるかに小さいです。

松本みつ子さん 私はちょうどいい具合に合うのがあったんですね。

高山先生 TAVIはヨーロッパを中心に治療が盛んに行われていて、これまでは治療できなかった患者さんを、随分治せるようになってきたのです。日本はヨーロッパに比べると少し遅れていますが、その分正確に、より安全に導入しようということですね。それは日本の良いところでもありますが、松本さんをはじめ大勢の方々の力で、今年の10月からいよいよTAVIが日本でも治療に導入できるようになったのは、本当に素晴らしいことです。

松本みつ子さん そうですね。(命が)こんなふうに助かるのです。以前の本当に苦しい、というのも全然なくなってしまいましたし。

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前よりも元気になったと感じるくらい

お元気になられた奥様を見て、ご主人の今のお気持ちはいかがですか?

松本辰雄さん うれしいですね。実は私はカラオケが好きで、ほとんど家にいないでカラオケに行ってしまうんですよ。そしてその後2時間歩くのです、毎日。そういうときにも、以前は携帯電話が鳴ると家内の具合が悪くなったのか、と慌てて電話に出ていたのです。でも今ではそういう心配がなくなったのですごく安心していられます。

高山先生 そういう心配がなくなるのは大きいですね。

松本みつ子さん おかげ様で本当に助かりました。

高山先生 良かったです、桃原先生もそうだと思うけれど、僕らは患者さんが本当記元気になったという話を聞くのが一番うれしいですよ。

ps1_img_03桃原先生 本当にそうですね。心臓弁の病気だけで生活がダメになってしまった、元気なご老人が結構いると思うのです。そういう方々をちゃんと治療して前の生活に戻れるようにする、というのが一番の目標ですね。高山先生が先ほどお話しされたように、TAVIは誰もが受けられる治療ではないですが、ご高齢で体力的にも手術が難しい方を治療できるようになるということで、これまで懸命にTAVIに取り組んできました。だからこうやって元気になられた姿を見ると、松本さんにとっても僕らにとっても良かったと思います。

治療を受けるには勇気が必要だったと思いますが、治療を受けて、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

松本みつ子さん 私は、こんな風に治療を受けたら元気になりました。治療を迷ったり、あきらめてしまっている方もいるかもしれませんが、私は治療を受けて本当に良かったと思っています。私の場合はとくに、本当に治療を受けたのかなって忘れてしまうくらい、前よりも元気になったと感じるくらいです。

松本辰雄さん 私も同感です。もし同じ症状で苦しんでいる方がいらっしゃったら、一日も早く、家内と同じように受診していただきたいと思います。

ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    松本 みつ子さん
    (84歳)

  • ご主人

    松本 辰雄さん

  • 監修

    高山 守正先生
    榊原記念病院
    副院長・循環器内科部長
    1977年 日本医科大学卒業
    1994年
    日本医科大学附属病院
    集中治療室講師

    2007年
    榊原記念病院 循環器内科部長

    2009年
    榊原記念病院
    副院長・循環器内科部長

  • 監修

    桃原 哲也先生
    榊原記念病院
    循環器内科部長
    1989年 久留米大学医学部卒業
    1989年
    東京女子医科大学
    日本心臓血圧研究所 循環器内科

    1996年
    榊原記念病院 循環器内科医長

    2005年
    榊原記念病院 循環器内科副部長

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