先生とバルブコーディネーターの支えで、                      不安が解消されました。

分かりやすい説明で、
安心して治療を受けられました。

バルブコーディネーターの存在11-08

石原さんはバルブコーディネーターとして、外来の初診時から患者さんを見ていらっしゃいますが、改めて、患者さんとのかかわり方について教えてください。

石原さん 外来の初診でお会いして、入院の手続きや先生の説明について「どのように聞いていますか?」と確認をしながら細かい説明をしています。入院中も病室にお話をしにいきますし、ハートチームの会議の結果の説明にも同席します。手術当日は、手術室にも入らせてもらっています。術後の診察時にも様子を見に行っています。

田邉先生 TAVI の場合は、外来の限られた時間では流れを説明するのは難しいので、検査をしながら僕から大まかな説明をして、後は石原さんに患者さんご本人とご家族に説明してもらうようにしています。医師には聞きにくいことも、聞きやすいでしょうし。ハートチームでの会議の結果の説明も、当院では、石原さん、僕、担当医の3人で行うことが多いです。どちらかというと、僕は冊子を使いながら理詰めで話してしまうところがあるので、石原さんがやわらげてくれています。

息子さん 先生もすごく分かりやすく説明してくださってますよ。石原さんは、とにかく安心させてくれるんです。心臓の手術に対する怖さがあったんですけど、ざっくばらんに話をしてくれて、怖さを感じさせないようにしてくれました。

Aさん だから、手術のときは全然怖くなかったんです。

石原さん ありがとうございます。Aさんのように元気になられた方を見るとうれしいです。日々の診療の中で患者さんに元気になってもらいたいという先生方の思いがすごく伝わってきますので、そこにかかわれるのが私の誇りですね。

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体調悪化を我慢せずに受診して

TAVI治療を経験して思われたことを教えてください。

息子さん 術後の体調のよさを見ていると、家族としては受けてよかったと思っています。以前、子宮筋腫の手術をした後はとてもつらそうだったので。

Aさん 子宮筋腫の手術の後はつらかった。あのときはしばらく歩けなかったからね。今回は平気だったんです。本当にそんなに大変だと思わなかったですね。

先生方から、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

石原さん TAVIを受けるかどうか迷っている患者さんや手術を受けることに不安を感じている患者さんがいたら、寄り添ってサポートをしますし、元気になった患者さんには、その状態が続くようサポートします。不安を感じることがあれば、気にせずに言ってみてください。患者さんが元気になるためのお手伝いができると、私もうれしいです。

田邉先生 先ほど、腫瘍の手術が必要になるときに、大動脈弁狭窄症が見つかる方が増えていると言いましたね。ご高齢の方は不調を感じても我慢してしまい、ご自分の行動レベルを制限する場合と、Aさんのように持病のせいだと考えてしまう場合があり、心臓に疾患があるとは思わない方が多く、心臓の症状に気づきにくいんです。息切れが続くなど調子がよくないときは、我慢しないで医療機関を受診していただきたいです。治療の方法としても、これまでは腫瘍の手術の前に大動脈弁狭窄症が見つかると、先に大動脈弁置換術か経皮的バルーン大動脈弁形成術(BAV)*5を行うか、麻酔科の先生の承諾があれば思い切ってそのまま腫瘍の手術をするかでした。悪性腫瘍の場合は、体外循環を用いる大動脈弁置換術はあまり好ましくありません。バルーンで大動脈弁を広げるのもよいのですが、半年も経つと再発することが多いのです。そこにTAVIという選択肢が増えたわけです。もちろんTAVIにもリスクはありますが、もうすぐTAVI に用いる機器も改良されたものが使用できるようになるので、臨床成績はより向上することが見込めるでしょう。10人の患者さんがいたら、1人や2人は高齢を理由に「何もしなくていいや」とおっしゃる方がいるのですが、2、3年すると体調が悪化してきているんです。これまで僕はあまり患者さんを誘導しないように、比較的フラットにお話をしてきたのですが、もうちょっと勇気を持ってTAVIを勧めてもいいかなと思っています。

 

*5 カテーテルを用いて狭窄した大動脈弁まで風船を運び、一時的に膨らませて弁を大きく開くことで、開閉のうまくいかない弁を開きやすくする方法。BAV(Balloon Aortic Valvuloplasty)。

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ここに掲載された情報は、あくまで一般的な解釈に基づき疾病・治療法情報を提供する目的で作成されたものであり、 特定の手技等を推進するものではありません。個々の患者さんの診断および治療方法については、必ず医師とご相談ください。

登場者プロフィール

  • 患者さん

    Aさん
    (74歳)

  • 監修

    田邉 健吾先生
    三井記念病院
    循環器内科 部長
    1995年 名古屋大学卒業
    2001年 Erasmus 大学附属,
               Erasmus Medical
               Center,
               Thoraxcenter,
               Research Fellow
    2003年 三井記念病院 循環器内科
    2013年 三井記念病院 循環器内科            部長
    現在に至る

  • 監修

    石原 めぐみさん
    三井記念病院
    看護部/
    バルブコーディネーター
    1995年 三井記念病院
        高等看護学院卒業
                三井記念病院 看護部
    現在に至る

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